BASS LINE
 
デジタルの進化はアナログに漸近することである
2007年6月21日木曜日
僕はまだ持っている
 
 コミュニケーションとはいかにも頼りないものである。僕の考えて喋ったことは情報として正確に伝わらない、たとえそれを相手が理解した、と感じていてもだ。そして話せば話すほどその理解には誤解曲解が溢れている。
 それは例えば僕らが英語圏の人と話すときに英語のわからない僕は話の中の自分のいくつかわかる単語と語調を汲み取って理解しようとする。それは正確でないどころか全く逆のことを言っているこだってあるだろう。
 日本人同士のコミュニケーションでも同じことが言えると思う。自分の理解できる範囲で理解しようとする、否自分の理解できる範囲でしか理解できないからだ。そして自分の理解できる範囲が相手と同じ、ということはほぼない。
 
 誰かのことを理解しよう、というのは決して優しさでもなんでもない。反対に自分のことを理解してもらおうとすることが優しさでありサーヴィスである。